教会玄関ホールに飾られた、教会メンバーの聖句書道作品です。

目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。

わたしの助けはどこから来るのか。

わたしの助けは来る

  天地を造られた主のもとから。

(日本聖書協会「聖書 新共同訳」 詩篇121篇1、2節)

詩篇121篇は「都上りの歌」、巡礼の歌です。

作者である信仰者は、エルサレム神殿に向かって巡礼の旅を歩み始めます。歩み続けます。

巡礼の旅は、神と向き合い、自分自身と向き合う歩みです。

これまでの人生を振り返り、そしてこれからの人生をどう生きるか。

そういったことを考えながら、祈りながら、巡礼者は旅を続けます。

「いろいろなことがあったな。よいことも、そうでないことも。本当にいろいろあった。」

「しかし、どのようなときも、主が共にいてくださった。そうだ、どのようなときにも、主が共にいてくださった。だから、ここまで歩んで来られた。そして、これからも・・・」

巡礼者は目を上げて、山々を仰ぎます。そして、自分自身に語りかけるのです。

「わたしの助けはどこから来るのだろうか。

 わたしの助けは来る 天地を造られた主のもとから」と。

私たち信仰者にとって、人生そのものが巡礼の旅のようなもの。

私たちもこの詩(うた)を唱えながら、一歩一歩、歩んでいます。