2025年12月24日(水)夜、クリスマス・イブ礼拝をしました。
一般の方々をお迎えしての4回のクリスマス礼拝を終えて、こちらのクリスマス・イブ礼拝は教会員信者向けの集会です。
こじんまりとした集会ですが、信者たちが集い、救い主イエス・キリストの誕生を喜び祝い、礼拝をささげます。

燭台のろうそくに火が灯され、祈りと賛美歌と聖書朗読が進み、クリスマス説教に耳を傾けました。
説教のタイトルは、「天と地とをつなぐ歌」。
ルカによる福音書2章14節をお話ししました。
「天と地とをつなぐ歌」
「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」(日本聖書協会「聖書 新共同訳」ルカによる福音書2章14節)
救い主イエス・キリストがお生まれになった夜、夜空に響いた天使たちの歌声です。
クリスマスの賛歌としてたいへん親しまれている歌なのですが、歌詞そのものが顧みられることは意外と少ないようです。
「なぜ、この場面でこの歌なのでしょう?」「この歌は何を歌っているのでしょうか?」
今年のクリスマスは、この歌についてお話ししてみたいと思います。
1.天使たちの歌 ~天と地とをつなぐ歌~
この歌の歌詞をもう一度見てみましょう。
「いと高きところには栄光、神にあれ
地には平和、御心に適う人にあれ」
「いと高きところ(天)」と「地」、「神」と「人」が対句となっています。
「いと高きところ」は「地」を超越した時空であり、「神」は「人」を超越した存在です。それらは決してつながることのない、質的に異なる、隔絶した両極の世界です。
わたしたちは地の上で生き、悩み、苦しみ、そして問います。「神がおられるなら、いったいどこにおられるのか……」と。これが神と人とにおける隔絶です。羊飼いたちの夜は、まさしくその状態を表しています。
注目したいのは、神の「栄光」と地の「平和」です。ここが、この歌の意味を理解するカギとなるような気がします。
この歌がいつ歌われたのかを思い出してください。救い主イエスが誕生した夜です。
いと高きところにおられる神が、いと低きところにいるわたしたちのために(わたしたちのような者のために)、隔絶を自ら打ち破って、救い主をお下(くだ)しになった。しかも、最も貧しい姿において…。
「インマヌエル、わたしはあなたと共にいる!」
神の御心がかたちとして、出来事として現れました。
天使たちは、神のその栄光をたたえ、歌っているのです。
そして、救い主イエスを受け入れた人は、神との平和を得る。
平和というと、わたしたちは対義語として「戦争」を思い浮かべるのですが、聖書で「平和」という言葉が使われるとき、まずそれは「神との平和」(神との関係において、争い、緊張がない状態)を指しています。その結果として、人との平和がもたらされるのです。
「わたしたちは…わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており」(日本聖書協会「聖書 新共同訳」ローマの信徒への手紙5章1節)とあるとおりです。
神とのつながりが断たれていたこの世界に、今、神が介入し、天と地とを、神と人とをつなげてくださった。結んでくださった。
つまり、天使たちのこの歌は、「天と地とをつなぐ歌」「神と人とをつなぐ歌」なんですね。救い主イエスの誕生によって、天と地が、神と人とがつながれたことを喜び祝う歌なのです。
気になるのは、「御心に適う人にあれ」という表現です。御心に適う人には与えられるが、御心に適わない人には与えられないということでしょうか。選ばれた人にしか与えられないものなのでしょうか。
救い主誕生の知らせが「民全体に与えられる大きな喜び」(ルカ2:10)であったことを覚えると、ここで選別がなされているとは思えません。民全体が(一義的にはユダヤの民であり、それが全世界の民へと拡大されたと教会は信じているのですが)、民全体が招かれているのです。
神の救い主を受け入れた者たちは神とつながれている。その意味で、結果として「御心に適う人」と呼ばれているんですね。すべての人が御心に適う人となるように招かれているのです。
2.救い主イエス・キリスト ~天と地とをつなぐ方~
隔てられていた「いと高きところ(天)」と「いと低きところ(地)」がつながれた!
隔てられていた「神」と「人」とが結ばれた!
救い主イエス・キリストの誕生によって!
いと高きところと地をつなぐために、神と人をつなぐために、神であるお方が人の姿を取ってお下りになった。
神が人となられたことをキリスト教の用語で「受肉」と言いますが、クリスマスはまさにこの神秘的な出来事を祝う祭りなのです。
3.地にあって天につながれて生きる ~この歌を歌いながら~
救い主イエスを信じ受け入れたことによって、わたしたちは不思議にも「天とつながれて」「神とつながれて」生きる者となりました。
地にありながら天につながれ、神につながれ、その結果として、神の栄光をたたえ、神との平和を得て生きる者とされたのですね。
地上を歩むわたしたちには、時に困難や悲しみが訪れます。けれども、わたしたちの上には、いつも天が開かれており、いと高きところにおられる神がわたしたちとつながってくださっています。
そのことを覚えると、慰められ、励まされ、不思議にも生きる力が生まれてくるんですね。
「いと高きところには栄光、神にあれ。
地には平和、御心に適う人にあれ。」
救い主イエスを信じた者たちは、イエスをその心にいただいて、「天と地とをつなぐ歌」「神と人とをつなぐ歌」を歌いながら生きる者となる。わたしたち教会もこの歌を歌いながら歩んでいきましょう。
祈ります。
「いと高きところにおられる父なる神。
今夜、救い主イエス・キリストの誕生を覚え、天と地をつなぐあなたの恵みを、わたしたち一同、心に受けとめました。隔てを越えて、私たちのもとに救い主を遣わしてくださったことを感謝します。
どうか、御子を受け入れた私たちが、あなたとの平和に生かされ、日々の歩みの中で、その平和を証しする者とならせてください。
天使たちの歌を教会の歌とし、地にありながら天とつながって生きる者として、御心に適う歩みをしていくことができますように。この大きな喜びの知らせを、人々に告げ知らせていくことができますように。
わたしたちの周囲の人々、同胞、そして今、平和を待ち望んでいる世界の人々に、クリスマスの平和が訪れますように。
主イエス・キリストのお名前によって祈ります。
アーメン。」

続いて、聖餐です。聖なる食卓を共に囲みます。パンとぶどう液は、イエスの体の象徴です。
神とわたしたちをつなぐために、神の御子イエスが人となられました(受肉)。そして、神とわたしたちをつなぐために、イエスは命を差し出し、肉裂かれ血を流してくださいました(十字架)。そして、神とわたしたちをつなぐために、神はイエスを復活させ、信じる者に神とつながる命、永遠の命を与えてくださいました(復活と永遠の命)。それらのことを覚えながら、聖餐に与(あずか)りました。
礼拝後の語らいも楽しく、みなさん笑顔でお帰りになりました。みんなで祝う、教会ならではのクリスマス、いいものです。
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「主日礼拝」は、毎週日曜日 午前10:30~12:00に行われています。
一般の方々を歓迎する「オープン礼拝(主日礼拝体験会)」もあります。
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