今年2023年の教会暦では、4月2日(日)から、「受難週」に入ります。主イエス・キリストの受難(苦しみと十字架上の死、そして葬り)を心に覚える一週間です。
〔日曜日〕
イエスはエルサレムに入城し、群衆の歓喜の声に迎えられます。
〔月曜日〕
イエスは神殿の境内から商人たちを追い出します。堕落した神殿体制を公然と批判し、神殿と神礼拝のあるべき姿を示します。大祭司を頂点とする宗教指導者層は、イエスを亡き者にしようとして動き出します。
〔火曜日・水曜日〕
イエスを陥れようとする宗教指導者層との宗教問答が繰り広げられます。また、マリヤという女性がイエスに愛と敬意を表し高価な香油を注ぎましたが、イエスはこれを自身の葬りの準備であるとしました。
〔木曜日〕
弟子たちと過越の祭りの食事をとり、席上、「主の晩餐」が制定されます。この食事が「最後の晩餐」となりました。その後、ゲツセマネの園で自身を捧げる祈りをしたところに、宗教指導者層によって遣わされた群衆がユダに導かれて現れます。イエスはその場で逮捕され、連行され、大祭司の尋問を受けます。
〔金曜日〕
夜明け前にユダヤの裁判、早朝にローマの裁判があり、イエスは罪を犯していないにもかかわらず、十字架につけられて処刑されることになります。午前9時頃、イエスはゴルゴタの丘で十字架につけられました。午後3時頃、イエスは十字架の上で息を引き取ります。イエスの遺体は墓に葬られました。
〔土曜日〕
弟子たちがイエスの遺体を盗み出したりしないように、イエスの墓が封印され、番兵がおかれます。
そして、日曜日の朝、……。