2024年3月28日(木)夜、「受難週祈り会」をしました。

受難週とは、主イエス・キリストの最後の一週間をたどりつつ、その苦しみと死、そして葬りを心に覚える期間です。

受難週祈り会は、ろうそくの明かりの中、受難にちなんだ聖書箇所の朗読と賛美歌を織り交ぜながら進みます。

朗読箇所は、ルカ福音書22章と23章。
ユダヤ当局者によるイエス殺害の計略とイスカリオテのユダの話から始まり、過越祭の準備、主の晩餐、オリーブ山での祈り、イエスの逮捕、ペトロの否認、裁判、十字架、イエスの死、葬りまで、長い箇所が朗読されていきます。

朗読を聴きながら目を閉じると、場面場面の光景が浮かんできます。まるで自分もその中にいるかのように感じられます。賛美歌の歌詞の一つひとつが心に刺さります。

内容が内容なだけに、雰囲気は重くなります。主が背負われた苦しみの重さ…。

朗読の後は、聖餐です。聖餐には、いろいろな意味、とらえ方があるのですが、この受難週祈り会での聖餐は、最後の晩餐の追体験となります。

「わたしの記念としてこのように行いなさい。」(日本聖書協会「聖書 新共同訳」ルカによる福音書22章19節c)

パンと杯をいただくという具体的な行為をとおして、私たちはより深く主イエス・キリストの福音を知るのです。

いつもは明るく和やかな私たちの教会も、この夜の祈り会後は、みな、主の受難を想いながら、言葉少なに教会を後にするのです。